【水口教授のESG通信】パーム油発電の誤解 - ESGに対する感度を問う
カーボントラッカー、大手石油ガス69社の低炭素社会移行リスク調査レポートを公表
金融を専門とするイギリスの非営利シンクタンクであるカーボントラッカー(Carbon Tracker)は、石油ガス企業の低炭素社会移行リスクを調査したレポート「2℃シナリオからの乖離:2Degrees of Separation」を公表した。同レポートは、カーボントラッカーが国連責任投資原則(PRI)の他、欧州の年金基金および運用機関5社*と共同で作成したものである。
レポートでは
【中国】石炭火力発電容量、目標対比222%の削減を達成
RE100に参加する企業が100社を突破
「RE100」は、事業運営に必要な電力を100%再生可能エネルギーで調達することを目標に掲げる企業によるグローバルイニシアチブである。2017年7月10日、アクゾノーベル、アクサ、バーバリー、カールスバーグが新たに加わったことで、RE100の参加企業数は100社に達した。このイニシアチブは、国際環境NGOの「The Climate Group」とCDPの協働により、2014年に立ち上げられた。
【アメリカ】モルガン・スタンレー、気候変動・化石燃料リスクを投資に統合するためのツールキットを導入
モルガン・スタンレー・ウェルス・マネジメントが、気候変動と化石燃料がもたらす影響を投資意思決定に効果的に統合するための新たなツールキットを導入すると公表しています。ツールキットの中では気候変動・化石燃料リスクに対処しつつ、魅力的な投資リターンを実現するための様々な投資フレームワークが含まれています。(株式会社QUICK ESG研究所)
【国際】セリーズ、化石燃料企業らのカーボンアセットリスク開示資料の一覧ツールを公表
サステナビリティ分野の国際アドボカシーNGOのセリーズとESG調査のCookESGリサーチは1月12日、化石燃料関連企業らがSEC(米国証券取引委員会)に提出している炭素リスクに関する情報開示資料を一覧で確認することができる新たなオンラインツールを公表した。
ユーザーは、再生可能エネルギーと比較した化石燃料の競争優位性、炭素集約の長期にわたる採掘プロジェクト、炭素排出に関する政府の規制
【オランダ】年金基金のPFZW、2020年までに投資ポートフォリオのCO2排出量を半減へ
1,610億ユーロの資産を誇るオランダ第2位の年金基金Pensioenfonds Zorg en Welzijn(以下、PFZW)は11月17日、今後数年間でCO2排出量の多い企業の銘柄を売却し、2020年までに投資ポートフォリオにおけるCO2排出量を半減させると発表した。
今後、PFZWは石炭企業から投資を引き揚げ、2020年までに化石燃料関連株を30%減らす。また
【イギリス】オックスフォードら英国8大学、化石燃料からの投資引揚げへ
オックスフォード大学、バーミンガム市立大学、クランフィールド大学ら英国8大学が、新たに化石燃料からの投資引揚げキャンペーンに参加すると公表しました。8大学の運用基金総額は6900万ポンド(約128億円)に達します。COP21開催を前に、化石燃料からのダイベストメントの機運は更に高まってきています。
【国際】大手25銀行による化石燃料への投融資は再生可能エネルギーの10倍
Fair Finance Guide Internationalの報告書によると、2009年から2014年にかけての世界大手25銀行による化石燃料関連企業への融資および証券引受額は約112兆円で、再生可能エネルギー関連企業への融資および証券引受額の約10倍に上ることが分かりました。