グラスルイス 調査レポート2017<クライアント専用>

 グラスルイスが提供するクライアント専用の調査レポートです。各市場の株主総会前後のレビューや、ガバナンスに関するテーマレポートを発行しています。  レポートの知的財産権その他一切の権利は、すべてグラスルイスに帰属します。また、クライアントが取得したレポートの利用範囲は、クライアントの社内に限ります。 1.シーズン レビュー  グラスルイスが、毎年各地域の動向を考察しています。 地域 東アジア So

【水口教授のESG通信】虫がいなくなる - 新たなESG課題の可能性

2017年10月、ドイツの研究者グループが昆虫の減少に関する重要な研究成果を公表しました。過去27年間で、空中を飛翔する昆虫の総量が75%以上減少したというのです。蝶や蜂など特定の種だけでなく、昆虫が全体として減少しているという調査結果はヨーロッパで大きな注目を集めました。昆虫の減少は、授粉や食物連鎖などの面で生態系の維持に直接関わります。原因は特定されていませんが、調査地点がいずれも農地に囲まれていることから、農薬や化学肥料などの影響が予想されています。農薬や食品に関わる産業にとって、今後大きなESG課題となる可能性のある「虫問題」について、紹介します。

UNEP(国連環境計画)が報告書「持続可能な成長に向かう金融センター」を公表

  UNEP(国連環境計画) は6月12日、世界の金融センターにおける持続可能な成長に向けた取組み状況および、対応すべき課題を纏めた報告書「 Financial Centres for Sustainability:持続可能な成長に向かう金融センター 」を公表した。  報告書は、イタリア環境省からの要請で「持続可能な金融システムの設計に関するUNEP調査(The UN Inquiry into t

【水口教授のESG通信】ハワイ・クリーン・エネルギー・デイ参加報告 - もう1つのアメリカ

 ハワイ州は、2045年までに電力を100%再生可能エネルギーにする目標を法制化し、さらに交通分野での石油利用の削減にも取り組み始めました。なぜ、そこまで積極的な取り組みを進めることができるのでしょうか。その理由を知りたくて、2017年8月、一日がかりのワークショップ「ハワイ・クリーン・エネルギー・デイ」に参加してきました。そこには、草の根の市民団体や創業間もない企業から州知事までが一堂に会して、再生可能エネルギーへの転換について真剣に議論する姿がありました。その様子を紹介します。

【RI 特約記事】議決権行使助言会社の利益相反問題 スイス証券取引所の試み

 欧米では数年前から、議決権行使助言会社が投資家に助言する一方でその投資対象の上場企業にも助言している、利益相反問題が度々取り上げられている。スイス証券取引所(以下、SIX)も、議決権行使助言会社の利益相反問題に対する新規則導入のため、関係機関に意見を求めた。

サイバー攻撃対策動向ー2017

 2017年7月、サイバーセキュリティの調査会社であるCrowd Research Partnersがサイバー攻撃に関する調査報告書を公表した。本調査はLinkedIn上の情報セキュリティグループ(Information Security Community)に参加する370,000名を超えるメンバーによる協力のもと実施された。ESG研究所は、2017年の調査報告書に加え、昨年(2016年)の調査報告を元にサイバーセキュリティの動向をまとめた。

【水口教授のESG通信】パーム油発電の誤解 - ESGに対する感度を問う

2017年5月、ノルウェー・レインフォレスト基金が報告書を公表し、パーム油を原料にしたバイオ燃料の問題に警鐘を鳴らしました。バイオ燃料は、気候変動防止の観点から化石燃料よりずっとよいと思われがちですが、パーム油のバイオ燃料の場合、実は化石燃料より何倍も悪いというのです。日本でも今後、パーム油発電が広がるきざしが見られますが、本当に大丈夫なのか、よく考えてみる必要がありそうです。

ミレ二アル世代、サステナブル投資に強い関心

 ミレニアル世代を対象とした意識調査に注目が集まっている。  ミレニアル世代とは1980年代から2000年初頭までに生まれ、2000年代に成人あるいは社会人になる、現在18歳から35歳くらいまでの人たちを指す。ミレニアル世代は、インターネットが普及し、急速にグローバル化が進んだ世界で育った世代であり、価値観や考え方、行動パターンがそれまでの世代とは異なる。また米国ではミレニアル世代の人口は約9,2