【水口教授のヨーロッパ通信】工場的畜産のリスク - 動物愛護からESG課題へ

 工場的畜産(factory farming)とは、伝統的な農場ではなく、建物の中であたかも工業生産のように行われる畜産を意味する。これまでも動物の福祉(animal welfare)の観点から批判はあったが、投資家の視点からそのリスクに警鐘を鳴らす人がいる。

【アメリカ】機関投資家ら、マクドナルドに対し鶏肉以外への抗生物質使用の中止を要望

機関投資家らによるNGOのICCRが、米マクドナルド社に対して、食肉生産における治療目的以外での抗生物質の使用を禁止するよう求める株主決議案を提出しました。マクドナルドは今年の3月に鶏肉への抗生物質使用を中止する旨を公表していましたが、今回株主らは牛肉、豚肉に対しても同様に使用中止するべきと要望しています。

【国際】世界60以上の投資家ら、食品飲料企業15社に対して水リスク管理の強化を要請

総計2.6兆米ドル以上の資産を運用する北米および欧州の60以上の主要な機関投資家らが、水リスクの管理と情報公開の強化を要請する文書を食品飲料企業15社に送付しました。特に米国では長引く干ばつによる水不足に加えて化学肥料らによる水質汚染も加速しており、投資家にとって大きな不安材料になっています。

【バングラデシュ】国際金融公社、バングラデシュの繊維産業の労働環境向上に向け5000万米ドルを融資へ

世界銀行グループの国際金融公社が、バングラデシュの繊維産業における労働環境の安全性向上に向けて、同国の5銀行に合計5000万米ドルを融資するともに、バングラデシュにサプライヤーを抱えるグローバル企業らとパートナーシップを締結すると発表しました。IFCがバングラデシュの銀行に長期融資を行うのは今回が初めてとなります。

【アメリカ】機関投資家ら、大手食品企業らと共にRSPO認証の基準強化を要求

米国の大手機関投資家らが、ケロッグやスターバックス、P&G、花王、ウォルマートなどの大手食品関連企業らと共に、持続可能なパーム油の国際認証のRSPOに対し、持続可能なパーム油認証の基準強化を求める要望書を提出しました。森林破壊の主たる原因でもあるパーム油調達をめぐるリスク認識は機関投資家らの間でも広がっています。