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本稿は、レスポンシブル・インベスターの掲載記事をQUICK ESG研究所が翻訳したものです。

 

 2017年6月、オランダの年金運用機関APGは、スウェーデンの風力発電会社Vasa Vindと共同でスウェーデン最大規模の陸上風力発電施設建設に出資した。APGは、Åskalenプロジェクトと呼ばれるこの建設プロジェクトで「主導的役割を果たす」と発表した。

 施設はスウェーデン中部のイェムトランドに建設され、2020年に完成予定だ。稼動時の総発電量はスウェーデンの5万世帯分の電力量に相当する、1TWh /年に達する。デンマークの風力発電機製造会社Vestas製のV136-3.6MWタービン80台を装備し、総建設投資額は約3億ユーロである。建設およびプロジェクト管理はVasa Vindが担当し、Vestasは20年間メンテナンスを担当する予定だ。

 APGは、「スカンディナビア半島は強風が安定して吹き、人口密度が低いため、他のヨーロッパ諸国に比べて、大規模かつ高さのある風力発電機を建設できる。そのため、建設コストもヨーロッパ諸国で最も低い。 本プロジェクトのスケールと恵まれた風力資源は、Åskalenがヨーロッパで最も効率的な風力発電所の1つになることを意味している」と述べた。

 スウェーデンは2017年初旬、再生可能エネルギー向けのグリーン認証助成制度の期限を延長した[1]。本プロジェクトは、期限延長後、初めて開始されるプロジェクトの1つになる。

 この発電施設のオーナーは、APGに運用を委託しているオランダの公務員年金基金ABPとPPF APG年金基金である。ABPのCorien Wortmann-Kool会長は、「世界最大の年金基金の1つとして、その地位を活用することが重要だ。パリ協定の目標を達成し、再生可能エネルギーへの移行に貢献するために、本プロジェクトを実施する」と語った。この投資は、2020年までに再生可能エネルギーへの投資を5倍(50億ユーロ)に増やすABPの目標に寄与する。

 APGのDirk Hovers氏(インフラストラクチャー担当 シニア・ポートフォリオ・マネージャー)は、「APGがÅskalenプロジェクトを主導的に進めるのは、顧客である「受益者」が再生可能エネルギーへの投資を推進しながらの収益獲得を求めているからだ。本プロジェクトは、当社が戦略的に進めるインフラ投資の1つである」と述べた。
 


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【参照】
Responsible Investor, Daniel Brooksbank「APG finances largest onshore wind power project in Sweden, will take leading role in new projects」2017年6月30日(2017年10月23日情報取得)
APG「APG and Vasa Vind to build Sweden's largest onshore wind power project」2017年6月30日(2017年10月23日情報取得)
[1] Climate Action「Sweden and Norway to extend renewable power subsidy scheme」2017年4月20日(2017年10月23日情報取得)

【関連】
Vasa Vind「ABOUT US」(2017年10月23日情報取得) 


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