
アラベスクS-Rayは5月25日、「ESGブック」にブランド名を変更すると発表した。これまで以上にESGに意識した事業を展開していくという強いコミットメントを示すために「ESGブック」というESGの一丁目一番地の名前に移行することを決定した。
アラベスクS-Rayは2018年に設立され、サステナビリティに関する企業のパフォーマンスを評価、スコアリングしてきた。欧州をはじめ世界各国で加速するサステナビリティの情報開示やサステナブル・ファイナンスに関する法規制へのソリューションを企業や投資家に提供することが求められるようになってきている。
さらにESG要因によって企業の現在のパフォーマンスを評価するだけでなく、そのパフォーマンスを通じて、ステークホルダーへどのようなインパクトを及ぼしているのかの評価も求められてきている。ブランド名を一新し、こうした事業をさらに進めていく。
ESGブックのホームページでは現在、以下のメッセージを表示し、ESG経営の推進を呼びかけている。
Business as usual* Is no longer an option.
ESG makes no sense* If you can’t trust the data.
1.5℃ is realistic* For only a fifth of the world’s largest companies.
Net-zero by 2050* Will require complete transformation of the global energy system.
Boards need more men* To step-up and match female counterparts in driving climate action.
We can’t change anything* Without accessible, comparable and transparent sustainability data.
(和訳)
普段通りのビジネス(注) 注: もはや選べません
ESGは意味をなさない(注) 注: データを信頼できないならば
1.5度は現実的である(注) 注: 世界の最大手企業のわずか5分の1にとって
2050年までにネットゼロ(注) 注: 地球規模のエネルギーの大変革が必要
取締役会はより多くの男性を必要とする(注) 注: 気候変動対策を推進する上で、女性の取締役に比肩する
私たちは何も変えることはできない(注) 注: アクセス可能で比較可能、そして透明性の高いサステナビリティのデータがないならば
3月30日の本寄稿でESGブックの一部機能を紹介したが、ESGブックは企業の情報開示を支援し、投資家と企業のエンゲージメントを促進するプラットフォームである。さらに、現在進行中だ。
企業や投資家を取り巻く社会・経済環境は大きく変化している。そのような変化に適切に対応し、企業や投資家に的確なソリューションをこれから積極的に提供していきたい。多くの企業、投資家に参加して頂き、このプラットフォームをコモン・グッド(共通財)として利用してもらいたいと考えている。
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(アラベスクS-Ray社日本支店代表 雨宮寛)