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 本稿は、レスポンシブル・インベスター(RI)の掲載記事をQUICK ESG研究所が翻訳、編集したものです。

 英国の財務開示規制当局である財務報告評議会(FRC)は英国スチュワードシップ・コードへの署名申請をめぐる直近の審査で、新規申請の4分の1を却下する一方、過去6ヵ月間で多くの報告書の質は改善したと述べた。

 英国スチュワードシップ・コードは「同国の預金者や年金加入者の代わりに資金を運用・管理する機関投資家と、それらをサポートするサービスプロバイダー向けの高度なスチュワードシップ基準」の策定を目指しており、2019年の全面的な改訂の一環として強化された。アセットオーナー、アセットマネジャーおよびサービスプロバイダーは同コードへの署名が承認されれば、優れたガバナンス、議決権行使エンゲージメントへのコミットメントを示すことができる。FRCは提出された報告書の質を評価した上で署名を承認するかどうか判断する。

 今回署名申請を行った機関は105に上り、FRCは予想を「大幅に上回った」としている。このうちステート・ストリート、PGIM、ティー・ロウ・プライスやゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントを含む74機関は基準を満たしていると判断され、署名リストに追加される。これら新規メンバーを含めると、コードに署名したアセットマネジャー全体の運用資産総額は33兆ポンドに達する。

 新たに署名を認められたアセットオーナーには多くの地方自治体の年金制度や年金基金が含まれる。例えばボーダー・トゥ・コースト、ウェールズ年金パートナーシップ、ロージアン年金基金などのほか、テスコ年金制度や運用資産380億ポンドを擁する英国の「年金保護基金」(破綻企業の年金加入者の年金給付を保証する「救済」基金)などである。

 前回は64の機関が申請を却下されたが、そのうちシュローダーは当時「却下の理由は我々の報告内容ではなく形式上の問題にある」と説明していた。3月10日の発表では同社の署名が認められ、FRCは全体的な評価として、前回申請が却下された機関による再申請の内容は「励みになる」レベルに達していたと述べている。

 FRCは昨年12月に報告のグッドプラクティスに関するガイダンスを公表し、多くの報告内容はシステミックリスクの効果的な特定方法と対策についての情報開示が不十分であると警告していた。


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【参照】
Responsible Investor,  Dominic Webb「UK regulator rejects quarter of applicants to latest stewardship code」2022年3月10日(2022年3月22日情報取得)


QUICK ESG研究所