2017年8月8日、カリフォルニア州職員退職年金基金(CalPERS: California Public Employees' Retirement System)は、サクラメント電力公社(SMUD: Sacramento Municipal Utility District)※が提供する大規模事業者向け太陽光発電プログラム(Large Commercial SolarShares®)に参加し、CalPERSの電力使用量の50%(年間約8.78ギガワット時)を調達すると公表した。SMUDが提供する太陽光発電プログラムでは、地元の太陽光発電による電力を送電ロスなしに提供するため、CalPERSは太陽光パネルの設置や維持するための費用を負担する必要がない。CalPERSはSMUDから太陽光発電による電力を20年間固定価格で購入する契約を結び、この契約期間中に推定370万ドルのエネルギーコストを削減する見込みである。

 CalPERSは、州が義務付けている基準をはるかに上回る水準で環境保全活動を継続してきた。 2016年には、2010年比で温室効果ガス排出量を75%(4,855トン)削減し、州が義務付けている2020年までに20%削減するという目標を上回った。また、単位面積(1平方フット)あたりのエネルギー消費量も2003年比34%削減を達成し、 州の目標である20%を上回った。同様に、水消費量についても、CalPERSは2010年と比較して25%削減し、州が義務付けている2020年までに20%の削減目標を4年早く達成した。

 CalPERSの運用および技術担当のダグラス・ホフナー副執行役は、「CalPERSは長年にわたりエネルギーと資源の保全分野で先進的な取組みを実践してきた。(今回の契約を通じて)自社の電力をクリーンな太陽光発電で賄うことを大変うれしく思っている。また、太陽光を利用して自らの電力需要の半分を調達することは、環境負荷を削減するだけでなく、持続可能性プログラムを通じて環境維持・改善に貢献するという我々のコミットメントにも則っている」と述べた。

 SMUDの最高顧客責任者であるニコール・ハワード氏は次のように述べた。「CalPERSが信頼できるエネルギーアドバイザーおよび太陽光発電パートナーとして、SMUDを選んでくれたことは非常に喜ばしいことである。 当社は、単に財務面だけでなく、カリフォルニアの大気汚染の改善と温室効果ガス排出を削減する観点からも、CalPERSにプラスのリターンを提供することができると確信している」

※SUMDについて
カリフォルニア州サクラメント市が運営する電力会社。SMUDは、サクラメント市および隣接する郡の約900平方マイル、62万世帯・事業所の約140万人に対して電力を供給している。

 【関連資料】
CalPERS to Power 50 Percent of its Electricity Use Through SMUD's SolarShares Program
SMUDのHP


QUICK ESG研究所 鈴木敦史、小松奈緒美