ストックホルムの画像

 Global Reporting Initiative(以下、GRI)と国連グローバル・コンパクト(以下、UNGC)は、5月3日と4日の2日間にわたり、スウェーデン国際開発協力庁(Sida)主催の下、投資家との国際会議を共同開催した。会議には、北欧およびその他の国の年金基金のCEOレベルの代表の他、AlectaやFolksamを含む保険会社、運用機関など、80人が参加した。また、より重要な投資家の参加を促すべく、国連が支援しているPRI(Principles for Responsible Investment)もこの会議に協賛した。

 会議では、パネリストによる講演やラウンドテーブルにおいて、持続可能な開発のための2030アジェンダ(2030アジェンダ)について議論された。中でも、持続可能な投資とその課題、企業によるSDGs報告に対する投資家の期待およびビジョンに注目が集まった。

 会議の主な成果の1つは、企業によるSDGsに関する報告は先進的かつ比較可能で一貫性があり、簡潔な必要がある、ということを確認できたことだ。投資家は意思決定においてデータ分析に依存することが多いため、企業はESGに関する情報を統一的に提供する必要があるが、この点は現在、持続可能な投資戦略の課題となっている。この課題を克服するためには、企業がSDGs報告と共に、策定されたフレームワークを用いて報告できる、オンラインで標準化されたレポートツールが重要になる。GRIとUNGCは、こういった企業や投資家の報告ニーズを満たすため、SDGsアクションに関する報告書プラットフォーム(Reporting on SDGs Action Platform)によってこれを具体化することを目指している。また、SDGs報告ツールの策定プロジェクトに加え、議論の成果をまとめた新たなストックホルム宣言の草案が作成された。 PRIのInvestment Practices and ReportingのディレクターであるKris Douma氏は、「機関投資家は、貧困、不平等、社会正義、気候変動などの世界的課題の解決に向けた資金調達において重要な役割を果たしている。新たなストックホルム宣言は、投資家に企業の持続可能な開発に向けた取り組みを認識させ、SDGs報告の改善を約束し、持続可能な投資決定を引き出すことを促進する。」と述べた。

 作成された新たなストックホルム宣言は、以下23の機関による署名を集め、各機関はSDGsを投資活動の中心に据えることに合意した。

【ストックホルム宣言の署名機関一覧】

Magnus Billing, CEO Alecta
Johan Sidenmark, CEO AMF
Johan Magnusson, CEO AP 1
Eva Halvarsson, CEO AP 2
Kerstin Hessius, CEO AP 3
Niklas Ekvall, CEO AP 4
Richard Gröttheim, CEO AP 7
Anders Thorendal, CFO Church of Sweden
Peter Elam Håkansson, CIO East Capital
Flavia Micilotta, Executive Director Eurosif
Jens Henriksson, CEO Folksam
Carl Cederschiöld, CEO Handelsbanken Asset Management
Saker Nusseibeh, CEO Hermes Investment Management
Johan Agerman, CEO Länsförsäkringar
Peter Damgaard Jensen, CEO PKA
Gerhard Pries, CEO Sarona Asset Management
Carin Jämtin, Director-General Sida
Staffan Hansen, CEO SPP Pension & Försäkring
Keith Skeoch, CEO Standard Life Investments
Liza Jonson, CEO Swedbank Robur
Anna Ryott, CEO Swedfund
Roelie van Wijk-Russchen, CEO TKP Investments
Angelique Laskewitz, Executive Director VBDO
 

【関連サイト】
GRI co-convenes investors on the SDGs
Stockholm declaration


QUICK ESG研究所 鈴木敦史、小松奈緒美