ショートターミズム(短期志向)とは、企業や投資家が短期的な利益を追求し、長期的な成長や価値向上の視点を軽視した行動を指す。

グローバル市場では近年、ショートターミズムに関する様々な議論や分析が行われ、その弊害が指摘されている。短期的な投資家の圧力によって、企業が短期的な利益を重視すれば、将来の持続的な経済成長が損なわれる事となる。その結果、今後の世界経済成長の減速やそれに伴う失業者や貧困の増加を招き、現在国際社会が抱える深刻な課題をさらに悪化させる要因となる可能性がある。

世界で広がる責任投資では、企業の長期的な価値向上を支える金融市場の役割として、ショートターミズムではなくロングタームの投資行動を重視している。

PRIもショートターミズムのもたらす弊害の是正に向けた取り組みを進めている。

PRIは2014年、サステナビリティの取組みのリーダー企業約50社からなる国連グローバル・コンパクトLEADと共同で「Strategies for Managing the Impacts of Investor Short-Termism on Corporate Sustainability」を公表し、長期の戦略や投資へのショートターミズムのもたらす悪影響を軽減するために、短期においては既存の株主層のショートターミズムに応えていく、中期においては既存の株主層をより長期指向の株主層に切り替えていく、中長期においては資本市場の広範なシステム変革を支援する、という三段階の企業戦略を提言している。


2017年7月5日更新