生物多様性とは、生きものたちの豊かな個性とつながりのことである。国際間の枠組みとしては、1992年に国連環境開発会議(UNCED)で「生物多様性条約」が採択され、日本は翌年に条約に締結。現在194の国と地域が(米は未締結)が締結している。この条約では、森林、里地里山、河川、湿原、干潟、サンゴ礁など生態系の多様性、動植物から細菌などの微生物にいたるまでの種の多様性、同じ種でも異なる遺伝子を持つことにより、形や模様、生態などに多様な個性を持つ遺伝子の多様性、という3つのレベルで多様性があるとする。

生物多様性はビジネスにも大きな影響をもたらす。それゆえ、ESG評価のEの評価において最も重視されている項目の1つである。林業、漁業、農業など多くのビジネスは、生物資源に直接依存しており、生物多様性の破壊は資源ベースへのリスクとなる。地域の環境に依存するビジネスもあり、下水処理といった生態系への配慮を実現するサービスも必要とされる。法律で保護されている区域の近くで操業するビジネスもある。広大な土地を所有・占有するビジネスも多く、生物多様性保護に貢献できる可能性を持っている。荒地の修復は貴重な生息地の創造につながることもある。


2017年7月5日更新